技術紹介
  • ケレン機剥離剤塗布装置
  • 配管切替装置
  • EPSパネル工法
  • 自走装置
  • 電動ジャッキ電動横送り装置
  • クラック防止装置-A
  • クラック防止装置-B
  • 締め固め装置
  • ブリージング除去装置
  • 充鎮確認装置
  • 坑内解体装置付ガントリー
技術紹介クラック防止装置-Aタイプ(半自動セット型)
名称 クラック防止装置-Aタイプ( 半自動セット型 )
施工 型枠ラップ側のセンサー部でセンター位置を検出後、半自動でセットする。
効果 既設コンクリートへの過剰な押し付けによる、クラック発生事故を防止する。
ラップ側のセット操作は一人でも可能となる。ボタンの操作ミスによるクラック発生はすべてブロックされる。



カバーを外した状態のL側センサー部
カバーを外した状態のL側センサー部 2輪駆動用 制御盤・操作ボタン
リミットスイッチによる検出ですが、電源ラインからのノイズや温度差に左右されず安定した検出が可能です。
このセンサー部で、ヒンジ方向10mmの距離で型枠上昇を停止した時の既設コンクリートまでの上昇可能距離は、約15mmとなります(型枠のRやヒンジの角度により変化します)
下図のように一見すると端部の隙間が少なく見えますが鉛直方向の距離はセンターが一致していればすべて同じになります。
左右のセンサー部は同じ位置でONするように正確に 調整します。(標準10mmでON)
上のセンサー部は理論上は必要ありませんが、異常打設、型枠変形事故による打設コンクリートのR>型枠のRが発生した場合の異常検出の意味で設置されています。
上のセンサー部は左右の設定値より小さく設定します。(標準2mmでON)



クラック防止装置-Aタイプの特徴
常に一定の位置でジャッキ上昇停止
本装置では、左右センサーONとなった時点から、電動ジャッキの上昇時間と下降時間を、シーケンサーに取り込み、(上昇時間 )-( 下降時間 ) を1/100秒単位で監視しています。
取り込んだ現在値と設定値を比較し、常に一定の位置でジャッキ上昇を停止する事が可能となっています。
左右センサーON から先の範囲では、後側ジャッキ2台同時動作だけを可能とし、L後、R後の単独動作や4台同時動作は不可能となっています。ジャッキ2台の上昇誤差は約15mmの範囲(左右センサーON~上昇限界設定値)ではまったく問題ない程度であり、仮に片方のジャッキに不具合が発生した場合でも、設定値より下がる事はあっても、上がる事はありませんから、クラック発生につながる心配はありません。
前側セット作業による後側センターの自動修正
通常の型枠セット作業では後側をある程度、上昇させてから前側を測量しながらセットし、後側の最終セットを行う場合が多いと思いますが、後側をある程度上昇させてからと言う点が曖昧であり、後側の隙間が不足すると、前側セット時の影響でクラック発生の危険があります。( 前側ジャッキ下げ量大による後側の上昇や前側の横送り量大によるものなど ) 逆に後側の隙間を十分に取ってから、前側セット作業をした場合、せっかく測量し正確に位置決めをしても、後側の最終セットで前側セットの正確性が低下する問題が生じてしまいます。
本装置では、後側センサー両方ON状態で前側セット作業に入ると、前側ジャッキ、横送りの動作検知と同時に、後側は自動でセンター検出動作をリセットし前側動作の影響がでないような動作を行います。
これにより後側最終セット時の前側セットの誤差も問題にならないレベルをキープします。(前側セット終了後、後側最終セットにきた時には後側の自動センター検出動作はほぼ終了しています)
後側最終セットは後2台上昇ボタンを2秒押しで半自動運転を開始するだけで終了します。
●型枠脱型時の操作ミスの防止
型枠セット終了後、誤って動作しないように、操作なしの状態が1時間連続で続くと、操作ロック状態(全ボタン操作不可)に入ります。
操作ロックはジャッキ全体下げボタン2秒押しでのみ解除するようになっているので、型枠脱型時に、誤ってジャッキ上昇ボタンや横送りボタンを押しても動作しません。
さらに後側のセンサーが両方共OFFになるまではジャッキ上げ操作、横送り操作はすべて操作不能になっています。以上のように 「人間の操作ミス( ヒューマンエラー )を最大限ブロックする」 がクラック防止装置の基本的概念となっています。
*クラック防止装置OFFをセレクタスイッチで選択すれば、制御のない完全手動操作も可能です。

クラック防止装置-Aタイプ 型枠標準セット手順
センサー部が既設コンクリートに当る位置まで型枠を移動
センサー部が既設コンクリートに当る位置まで型枠を移動
全体上(4台同時上昇)ボタンを押して型枠を上昇させる
左右どちらかのセンサーが働きジャッキ停止
警報パトライトが約2秒間鳴り、センサー作動を告知
センサー部が既設コンクリートに当る事を再度確認
左右どちらかのセンサーが働きジャッキ停止
全体上ボタンを2秒間連続押しで半自動運転開始
全体上ボタンを2秒間連続押しで半自動運転開始
ジャッキ上昇と横送りの複合動作で
左右センサーONの状態
(センター検出状態)まで自動運転
ジャッキ上昇と横送りの複合動作で
センサー作動方向に10mm、鉛直方向に約15mm
隙間がある状態で警報音が鳴り半自動運転一時停止
(左右センサーON、後側センター検出完了)
型枠後側のセットを一旦中止し型枠前側のセットを行う
左右センサーON状態で、前側の動作を検知すると
後側は自動で、センターキープ動作を行う
型枠後側のセットを一旦中止し型枠前側のセットを行う
型枠後側に戻り、後2台同時上ボタンを2秒押しで半自動運転開始
中間停止位置まで上昇し半自動運転一時停止
(ゴム目地などのセット作業開始)
中間停止位置まで上昇し半自動運転一時停止
目地セット作業が終了したら後2台同時上ボタンを2秒押しで
半自動運転再開

最終セット高さまで自動上昇しクランフォームのセット完了
目地セット作業が終了したら後2台同時上ボタンを2秒押しで
サイドフォーム、インバートフォームのセット作業
妻板の取付け作業などを行い型枠セット作業終了

以上の操作手順は当社標準であり、各現場の考え方で一部変更されても問題ありません。
例えば初めに全体上昇で型枠を上昇させていますが、左右センサーが当る位置だけを守ってもらえれば、後側だけで最初のセンター検出動作を行っても問題ありません。
また最初に型枠を上昇させ片側のセンサーがONした時に、センサーがONしていない方のジャッキを上下させ、型枠後側の水平を出してからセンター検出動作を行った方がより効率がよいと考えます。
正確に行うならレベルで見る、ある程度でよいなら、クラウンフォームの一定位置に水準器などを設置しておき、それを目安にする方法もよいかと考えます。
中間停止位置の設定はワイヤー入ゴム目地を使用する場合を想定しています。
クラック防止装置-Aタイプを採用する場合は、ワイヤー入ゴム目地の使用を推薦します。